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Job-Management (7) リスクの管理をする CACAO TOWN
 


 

 

 

リスク管理とは偶然のコントロール。守りに入ることではない。

リスク管理と言うと、危険を避け、安全を優先するイメージがあるかもしれません。しかし、ビジネス上のリスク管理とはそういう意味ではありません。自然現象、社会事象を問わずビジネスには不確定要素がつきものであり、それを前提にして仕事を進めることが不可欠です。そのためのテクニックという意味で理解するのより正確です。そして、この技術は現代ビジネスマンにとってはもはや必須と言ってよいものです。

リスクマネージメントの基本は可能性を把握することです。すなわち、どのようなケースがどの位の確率で発生するかを想定するということです。絶対売れると自信のある商品にも売れない確率は必ず残ります。例えば天候不順に左右されないアイスクリームなどまずありません。そこで、売れ行きが予想よりもよいケースや悪いケースを想定して在庫や生産を考える必要があるわけです。シナリオを考えたり、期待値を計算したり、というテクニックをビジネススクールで教えている理由はここにあります。

そして同じことが個人の仕事についても言えるのです。アポイントに遅れ商談がダメになるリスクなどは典型的ですね。一度でも痛い目にあった人は、以後約束より早く着く習慣をつけたり、多少面倒でも車でなく到着時刻が信頼できる電車を使ったりするわけですが、こういう配慮が普段からできる人は余計な心配をせずに仕事に専念できるため、結果を出しやすいと言えるでしょう。

日々の業務の遂行でも同様です。例えば重要な仕事だが締切まで日があるものと、それほどでもないが比較的急ぐ仕事があればどうでしょう。もしその重要な仕事をしくじることが致命的であれば、それを前倒しで進めるべきであり、時間があるからと言って先延ばししてはなりません。急用が入ったり、OA機器が故障したり不測の事態はいつでも起こりえるためです。時間さえあれば、何かあったとしても打開策や代替策の準備が可能となります。尤もその仕事を完全に終了させてから次の仕事に取り組むのが絶対必要ということではなく、目鼻がつくまで処理して仕上げは後日というような柔軟な対応も必要でしょう。

リスクの大きさというのは一般に次の式であわらすことができます。

 失敗のインパクト x 失敗の確率 = リスクの大きさ

それでは、リスクの大きな仕事とはどのようなものでしょうか。それは例えば次のようなものです。

 1)過去の経験のない始めての仕事
 2)色々なファクターが働く仕事(天候、流行など)
 3)結果の是非が大きな影響を及ぼす仕事
 4)多くの人が関与する、又は他人の判断を伴う仕事

複数の仕事を同時に抱える人は、こういう観点からも分類した上で処理順序を決める必要があります。リスクの大きな仕事と判断したら、順序の工夫だけでなく、詳しい知識のある人にアドバイスをもらうとか、上司にも相談するなど手順も重視し、発生の確率を下げていく必要があります。

最後に、キャリアについても触れておきましょう。リスクを減らそうと安定した会社を選好する人がいますが、必ずしもそれが好ましいとは限りません。第一にどのような会社でも業績は上下し、特に最近浮き沈みは激しくなっています。資格なども将来どの程度需要があるか、また資格取得者の数が多すぎることはないか、などの観点から見たら結構怪しいものも多いものです。長期で見たら、結局、自分の実力が最も変化の少ない、そして寄与度の高い要因であると考えられます。その意味で、自らをいかに高めていくキャリアプランをとるか、がリスクを減らす最も良い方法と言えるかもしれません。