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注目の発言 後藤 卓也 花王会長  飽食時代のマーケティング CACAO TOWN
 


 

 

 

いま、生活者の周りにはモノが満ち溢れていて、こんなものがあったらいいなというのがなかなか思いつかない。・・<中略>・・そんな飽食消費の中にあっても我々は何かを探し出していかねばならない。 <プレジデント2004.9.13>

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ポイントは、飽食の時代には欲しいものを消費者に聞いてもわからない、ということです。これが常に前進を続ける優れたマーケティング企業の会長の発言なのですから、なかなか含蓄に富んでいます。

つまり、付加価値は従来の商品の延長線上には見当たらないということです。洗剤なら洗浄力を高めたり、パソコンならCPUを早くしたり、というのはもう消費者にとってそれほどインパクトがなく、そのため消費者は高いお金を払ってはくれないでしょう。ですから、消費者すら気づかないような観点から物事を見ていく必要があるということです。

後藤氏は消費者はまだまだ困っていることがたくさんあるはずだと言います。しかし、それを発見するためには普段の生活を異なる観点から眺める習慣が必要だと主張します。例えば街中で新しいマンションを見たら、最近の世帯は共働きが増え、窓を閉め切った状態で出かけるだろうからダニが発生するだろうな、という具合にビジネスのタネを探し出すような姿勢が欠かせない、というわけです。そのようなプロセスを企業が新商品という形で提案したとき、消費者の側も、言われてみればそのとおり、実は困っていたんだ、と気づいてヒット商品が生まれるという、そういうサイクルが花王の強さの秘密なのですね。