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掲載内容一覧

 

Books ウェブ進化論 梅田 望夫  CACAO TOWN
 


 

 

 

あちら側の世界とこちら側の世界の戦い

この本は主にGoogleの戦略をもとにビジネスの大きな潮流を分析している。

著者によれば、パソコンなどのモニターを境に「あちら側」の世界と「こちら側」の世界が競い合っており、流れはあきらかに「あちら側」にあるという。すなわち、パソコンのこちら側は限られたハードディスクの中の情報、あちら側はあらゆる人が結びついた巨大な情報ネットワークであり、その潜在力の差は決定的である、ということだ。

その上で、Googleはそうしたネットワーク自体を進化させ、しかもあらゆる個人に玉石混交の情報から玉だけを拾い集める術を提供する、そんな「神の視点」を持った集団だと規定する。

Googleのような企業はあちら側の潜在力を掘り起こして現物経済をも変化させるわけだが、その流れを見ようとしている米国と現物経済に拘泥する日本についても対照的に描き出している。

ビジネスマンにとっては、波をつくる側に立つか、波を利用するか、どちらからでも構わないのだが、各自のビジネスを見つめ直す切っ掛けになるだろう。そういう意味で一読の価値がある。

2006.08